思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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ステータス眼鏡

ナンシー関の眼鏡は、アラレちゃん眼鏡と私は見る。それは自身の観察視線を人々に訴えないようにする役割を持った眼鏡である。

一方、社会的職業ステータスを訴えるような眼鏡がある。代表的な人物には、田嶋陽子(若干弱いが一応あげておく)、江川昭子、香山リカがあげられる。生まれた年を調べて見た。

田嶋陽子 1941
江川昭子 1958
香山リカ 1960
ナンシー関 1962

こうして見れば、香山リカの1960年とナンシー関の1962年に、劇的な世代の変異があるように思えてしまう。それとも太宰治と同郷の青森県出身ナンシー関の特異性と考えた方がいいのか?はたまた、各人の個性の結果で、さほど気にするに値しない事柄なのか、非常に悩むところである。

70年代の女性シンガーソングライターの代表も調べてみた。

五輪真弓 1951
中島みゆき 1952
松任谷由美 1954
渡辺真知子 1956
久保田早紀 1958

70年代のカモメ理念の時期に活躍した世代は、まさに50年代生まれであったのがわかる。では次世代のカモメ理念が衰退してゆく80年代初頭の女性シンガーの特質は何であっただろうか?ともに82年の紅白に出場した、シュガーの「ウエディングベル」、あみんの「待つわ」に、その世代変化を見たい。

まずグループ形式である点で、70年代のカモメ飛翔の個人志向は薄れている。そして「からかわないでよ」、「かわいい振りして~」と、周辺からの圧力が冒頭で歌われている。この圧力とは、同世代において様々な評価が飛び交い出したことを意味している。

話を戻そう。あのステータス眼鏡とは、各カモメが飛んでいる中、自身は努力の末、社会の観察とその言論を行う職業に就いたことを、同級生あるいは同世代の方々に訴えているようなものである。彼女達は、自身の職業的ステータスを訴えるとともに、その自らの発言も職業的意見と訴えるのであろう。しかし80年代以降に職業に就くこととなる60年代に生まれた世代からは、新たな同世代からの評価が加わり、その評価の中に、ステータス眼鏡を掛けることについての評価も含まれているのである。そのステータス眼鏡の効果を狙っていることが、同世代からの嘲笑や揶揄にさらされる世代なのだ。「指示待ち世代」と呼ばれた意味は、積極的提案についてなされる、白けた同世代内からの「優等生的な熱き張り切り」というような嘲笑的評価の圧力によって形成された行動様式でもある。

ナンシー関は、あれだけの洞察がきいたコラムを書けたことからして、当然、新たな同世代のささやく嘲笑や揶揄の様子に敏感であったであろう。そのため先人のステータス眼鏡にならないよう、アラレちゃん眼鏡の方を選んだナンシー関だと思うのだ。アラレちゃんのリアクションとは、言わば60年代生まれからの新規同世代内の評価圧力にたいして工夫された一形式ではあるが、ナンシー関は観察力の表現が職業となったためリアクションまでを継承する必要はなく、アラレちゃん眼鏡による日常生活においての観察視線の緩和に役立てたと言ったところだろう。


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  1. 2010/05/13(木) 22:07:15|
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