思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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モース『贈与論』1924




今や贈与には「誇示的贈与」と「互酬義務の意識」の絡み合いがあると考えられていますが、難解なクラ交易の起源や形成過程についてはともかく、マリノフスキーによって現行のクラ交易を行う成員たち(文化内の参加者)の様子(『西太平洋の遠洋航海者』1922 特に第3章・5)が示され、さらにフランスのモースによってポトラッチも考慮に入れられました。

アメリカではノルウェー系のヴェブレンが「誇示的消費」1899 を示したのにたいして、イギリスではポーランド出身のマリノフスキーが「誇示的贈与」1922 を仄めかすに至り、さらにフランスのモースへと影響を残したと言った感じかも知れません。

第一次世界大戦後の1920年代に示されたマリノフスキーの『西太平洋の遠洋航海者』は、それぞれ相手の考え方を理解しようとしなかったことが一つの大戦の原因だったと言いたかったかのごとく、不可解なる未開社会へ近づくための試みを示した(第20章では、「偏見と悪意と復讐心がヨーロッパ各国民の間を引き裂いでいる」と言っている)とも思え、大戦時に兵役参加したモースにしても、それぞれが自らの属する同盟内の互酬性に懸命になっていたこと、あるいは「示された贈与を拒むは宣戦布告に等しい」という雰囲気によって集団間の対立化が起きたとでも言いたかったのだろうか?とついつい妄想したくなります。

実際のところ、交換理論の部分的摘み食いによってそれぞれ自分の趣味(たとえば切り口による色んな成功哲学の生産)を繰り広げることが可能なのであり、その恣意的摘み食いが可能となる現行社会の雰囲気自体(コツを得た少数者の知識財産になっている)の解明と理解(または公表、種明かし)が必要となるでしょう。



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  1. 2015/05/30(土) 00:00:00|
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