思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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リースマンとライベンシュタイン(1950) ~群衆と効果~






1950年、リースマン(1909-2002)の『孤独な群衆』とライベンシュタイン(1922-1993)の『消費者需要理論におけるバンドワゴン、スノッブ、およびヴェブレン効果』が現れましたが、そこには似た対象と異なった見方という雰囲気が認められます。

リースマンは『伝統指向型』『内部指向型』『他者指向型』という性格分類によって新たな経済成長段階の大衆消費社会(1920年代以降のアメリカ)における人々の漸進的変化を示唆し、ライベンシュタインは『バンドワゴン効果』や『スノッブ効果』などの周囲への自己効果を狙う消費性格(需要意識の一側面)によって、後のボードリヤール『消費社会の神話と構造』1970 につながる各個人が工夫をこらす所属と個性の自己表出を述べた感じでした。

フロムの『自由からの逃走』1941 は、個々人が自由になると孤独感を感じるようになり、やがてある権威に群がる可能性を有している点を述べた感じなのだが、リースマンの他者指向やライベンシュタインのバンドワゴン効果も一種の孤独感を伴った自由からの逃走であると言えますし、いや伝統指向や内部指向、スノッブ効果でさえも同様なのだ。ただファシズムのような多数派という安全牌への群がりという点で、他者指向やバンドワゴン効果に限って幾らかの類似性が認められそうな感じもするのでしょう。

要するに先行資本主義の場合は大衆消費社会によって他国にたいする優位性を得ようとする選択肢があったのにたいして、後発資本主義の場合は大衆消費社会という選択肢がないままに従来の先行資本主義が行って来た帝国主義理念によって牽引ファシズムに至ったのである。

決して群がっていたのは後発資本主義の側だけではなく、先行資本主義にしても大衆消費社会の保持に群がっていたのである。ただ群がり方に違いがあったのであって、単なる先行資本主義の個人主義と後発資本主義の集団主義といったような違いにあったわけではありません。



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  1. 2015/04/05(日) 12:00:00|
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