思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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形容詞・連用形『く』~ク活用とシク活用の仕分け地点?~




『なごり雪』(1975)では"君"と"僕"でカ行のkiとkuを示しながら名詞化イ段と動詞ウ段の関係が象徴されたが、『プレゼント』(1990)では"あなた"と"わたし"となり、リアルタイムだったkuの想起から「大好kiだったけど」の過去名詞形イ段で締められた。

そもそも何でカ行に注目したかと言えば、カ行活用動詞の終止形『く』と形容詞連用形『く』の共用によって、推移・移行のイメージが強化されている日本語と考えられ、動詞では特に『行く』『向く』『届く』あたりに強く認められます。

ところが他に方向性を表すものには、助詞『~に』もある。それは形容動詞の連用形にも似た雰囲気があり、形容詞の連用形『~く』と近い感じにあるのだ。

しかし似ていると言っても、その方向性には違いがある。たとえば形容詞『慎ましく』と形容動詞『慎ましやかに』を比べみれば察せられるとおり、直接的な形容詞と準備満載の間接的な形容動詞の違いが感じられる。一般的に方法や場所の選択比較の態度を思わせる『~に』にたいして、選択決定後の志向態度を表す『~く』のように感じられ、何となく柔らかめの『~ように』と硬めの『~ごとく』『~らしく』と言った感じです。


そこでカ行中心の話から次は形容詞カ行と隣接する形容動詞のナ行へ移りたいのだが、そもそも形容詞ク活用の二音語幹ものでは後音(二音目)部においてナ行回避の雰囲気が認められます。


形容詞ク活用

カ行『高く』『低く』『せこく』
サ行『浅く』『薄く』『細く』
タ行『固く』『厚く』『太く』
マ行『狭く』『寒く』『重く』
ヤ行『早く』『痒く』『強く』
ラ行『荒く』『軽く』『広く』


ハ行やワ行は面倒なようなので除外したが、たいていク活用二音語幹の後音がア段・ウ段・オ段となる状況にたいして、ナ行の『な』『ぬ』『の』に該当するものがこれと言ってないのだ。

(若干『しげし』『たけし』の例外もあるが、ク活用に習った『しげい』『たけい』には無理があるので、後音のア段・ウ段・オ段の親密性は働いている)

しかも古語のク活用形容詞には"多い"を意味するエ段の『まねし』が含まれていたというから、まさに異例中の異例と考えざるを得ないのである!

たいてい二音語幹の後音がイ段やエ段の場合は、『わびしく』『さびしく』『厳しく』『恋しく』『おいしく』、『嬉しく』『激しく』などとシク活用になるのが、『まねし』の場合はク活用とされており、繰り返すとおり後音におけるナ行の空白状況の異例さが重なっている。


ところがシク活用となりますと後音ナ行の『悲しく』『虚しく』『楽しく』が認められますので、おそらく後音ナ行の場合には古くからク活用を避けてシク活用になるような日本語体系にあったのでしょう。

その理由については、形容詞連用形の『~く』が似たような方向性を表すナ行に直接接続することを嫌い、『し』を挟んだシク活用の側へ向かわせたのかも知れません。





あなたが わたし"に" "く"れたもの。
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  1. 2014/07/16(水) 21:59:27|
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