思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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『傲慢』の社会学 ~『傲慢』命名という傲慢~




イギリスの歴史学者トインビー(1889-1967)は、古代ギリシャにおいて『傲慢は破滅の元』といった教訓らしき考えが働いていたであろう点を、歴史家ヘロドトスやトゥキュディデスに見ていたようだ。(『歴史の研究』1934,1946 第四篇・第四章 中央公論社)またトインビーは、引き続き古代中国における老子の『道徳経』も同様の内容として引用している。



ところで問題にしたいこととは、傲慢の社会的結果なのではない。問題にしたいのは、『傲慢』という考えが社会的に与えている影響の方である。

実は傲慢が自らの社会を破滅に導いたことはない。いや、『傲慢』という用語で人々を謙虚にさせて統治し続けようとすること自体を傲慢の項目に含めるのならば一歩譲って賛成してもよいのだが、一般的な意味では含められていないようなので『傲慢は破滅の元』は間違っているのだ。

そもそも『傲慢』を正しく判定する能力は人間にはないし、より判定する能力がある人物を見分けて採用して行く仕組みさえないのである。

よく見れば自分の趣味で気に入らないやつらの失敗は傲慢と解説し、自らが気に入る仲間の失敗が傲慢の結果と見られると反論するのだ。あるいは自分に被害が及ばない場合には傲慢と解説し、大きな損害を受けそうな場合には避けるのである。

つまり破壊の結果を見て『傲慢は破壊のもと』と解釈しているつもりであても、実は『傲慢は破壊のもと』と解釈するのに精一杯であった現実認識の段階であったがゆえに破滅したと言った方が正しく、当時の現実認識のレベルにおいては『傲慢は破壊のもと』によって互いに慎重に現実を見ようとしたがゆえに、効果が上がっていたように見えていたに過ぎないのである。

しかし次第に『傲慢』の命名合戦によって他者を不安にさせ合う競争に進展したり、あるいは権限者の命名趣味によって人々が左右されるようになったりして、社会内が分裂していくことになったのだ。そして新たな連携体制を整えた外敵に攻め込まれて破滅へ向かうようになったって言うのが、本当のところなのである。



まあ、たいがいの謙虚とは、『傲慢』が配布されている状況の中、結局は『傲慢』と名付けられるよりかは『傲慢』と名付ける側に就きたい大多数の損得勘定の結果であって、そんな匿名多数の心理を計算しながら情報発信元が解説を繰り返しているのである。



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  1. 2013/10/10(木) 21:43:33|
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