思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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プロメテウスの社会学 ~藁の中のギデオンバイブル~




さて引き続きプロメテウスのお話です。

時は1919年、スイスのシュピッテラーが1ノーベル文学賞を受賞してからと言うもの、それまでのドイツの実存主義とは異なった別のプロメテウス観が生じた感じです。シュピッテラーはすでに『プロメテウスとエピメテウス』1881 を著していたわけなのですが、おそらくユングもそれを参考にしたのでありましょう、『タイプ論』1921 にてエピメテウスの外向性とプロメテウスの内向性に分類したようなのであります。

ところがそうしたユングの分類では、同時にドイツの実存主義自体に内向型の特質を結論づける形に仕上がっています。と言いますのも、外向的思考型にはイギリスのダーウィンやフランスのキュヴィエをあげているのにたいして、内向的思考型にはドイツのカントとニーチェの二人をあげているからです。つまりプロメテウスに、実存主義的な解釈をしたドイツの一勢力についての内向型を分類した形なのです。

また同時期にはクレッチュマーの『天才の心理学』1929 が登場していますが、それも分裂気質にある北方ゴシック文化と循環気質にある南方ルネサンス=バロック文化に分類されているような点では、何か時代的な分類心理学の興隆状況のようなものが感じられるものであります。



もちろんユングやクレッチュマーよりも以前から、色々と人々を分類解釈されていたわけではありますが、しかしこの頃からの分類理論とは、ろくに思想内容を議論することがないまま、ただ思想家たちを匿名多数に実況解説するような立場による分類心理学に仕上げられるようになったと思われます。

思想家と心理学者を比べた場合、匿名多数に受けがよいのは心理学者の方であり、しかも教育者が生徒を管理する際にも心理学者の方が重宝される仕組みになっているのだ。

だから思想家同士の議論は進行しなくなり、それぞれが他者を解釈し合うような浅はかな心理学の布教だけが進んだのである。全く血液型性格判断のナンチャッテ性とたいして変わらないものが大半であり、もはや『心理学者』ではなくて即刻『心理占い師』なり『心理解説屋』という肩書きに、社会のためにも変えていただきたいくらいである。

つまり厳粛な議論を通過して認められた『学問』でもないのに、匿名多数を恐縮させるためだけの『学問詐称』もしくは『学問捏造』になっているのである。せいぜい匿名多数を恐縮させるという目的で一致している教育体制に重宝されている心理学であり、しかも匿名多数の中においてもその心理学の威力のほどを確認した上で、近所の指導権を獲得しようと使い出して広まってしまうのである。

まさに【心理学が社会的に影響を与えている】ということも研究して公表していく必要があるのに、未だに教育者や近所の指導権獲得に勤しんでいる人々に武器を与えて自らの囲い込み職業を維持しているにすぎないのだ。

まあこんなことを言っても彼らの耳に届かないのですが、おそらく『改革したいのならば門を開いていますよ』的にこちらに手続きの不備があるかのように見せる問題先送り戦法によって余裕ぶってくださることでしょう。あるいはダメ元で、こちらの心理を解説しては自らの君臨維持の引き延ばしを試みることと思います。そう、東電や滋賀教育委員会のようにね。

そんなわけですから、新規に改革を目指して心理学界の門を通過した人々も、結局は伝統的圧力で表舞台に上がってくる可能性は極めて少なく、心理学組合の一方的発信で自己君臨を維持する人々が育成され続けるのでありましょう。

昔は陰陽師やら占い師みたいな『神の信託』を受けたとされる人々の意見が浸透していたのにたいして、ただ現代心理学の場合は『大学の学問』に入れ替わっただけの信用性しかないのです。じっさい、『神の信託』という名目で神妙な面持ちで聞かなければならなかったように、ただ『大学の学問』という名目で神妙な面持ちとなる匿名多数を利用しているにすぎません。

繰り返すとおり、ただ【心理学理論の発信による社会的影響】について調べ公表すれば足りるのであり、それを敢えて行えないところに、まさしく心理学界の組合利権が潜んでいるのであります。



こうした状況は、現行心理学界のゼウスと次世代の社会状況を見据えた改革者プロメテウスにたとえられます。つまり現行心理学界を批判すれば、岩に縛られ禿鷹に『何でひねくれた者になってしまったか、心理を解析してやる』と突かれてしまうのです。それに周りの大多数からも理解される内容ではありませんので、単に傍観されるだけか、あるいは『本当のことでも言っちゃいけないことがあるだよね』とアドバイスされちゃうことになるのです。

しかしそんな匿名大多数の反応をこっそり予測しながら現行心理学界のゼウスが心理学解説を続けているのがわかりますから、ついついプロメテウスにしても動きたくなっちゃうわけで、ここに【ゼウスとプロメテウスの社会学】の真髄が横たわっているのであります。



はっきり言って『心理学』なんかはありません。あるのは『心理屋』と『社会心理学』のみでしょう。生まれ落ちてから言うもの、人間は何らかの社会的影響を受け続け始めているのであります。ただ個人構造みたいなものも理論化しておく必要がありますから、小学校の『算数』レベルの心理学くらいは認めておきましょう。しかし学問的な『数学』レベルにおいては心理学などはなく、ただ社会心理学のみを認めるべきでしょう。

つまり専門分野での絶え間ない議論が求められてもいないままに単なる顧客ニーズに頼った感じの小学校レベルの算数であるにもかかわらず、安易に広く厳選されてきた数学レベルと同等の権限が与えられたと自ら勘違いしてしまった『心理学者』という名称こそが、いじめを始めとするあらゆる社会的諸悪の根元なのであります。我々は『学問』の名に甘ったれた心理学者を不機嫌にされるわけにもいかず、結局は心理学者が振りまいたインチキ臭く分かり易い心理学用語 (むしろ真実は凡人には分かり難い) で争わされるようになっているのです。

いやはや今でも、心理学とかやらで人々を争わせては自らの職業となっている心理学者たちが気になってしまいますね。いえいえ、別に診断の手続き書類なんかは要りませんよ。一刻も早く苦情窓口の御用意と『心理解説屋』への名称変更を行ってくださいませ。



縛られたくないプロメテウスより 親愛なるゼウス様へ



Rocky Raccoon

Oklahoma Mixer




拾い画像。日本人に生まれて良かった。


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  1. 2012/07/19(木) 22:45:48|
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