思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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【試論】早生まれの冬女たち (4) ~同士で眺める社会~



1959年、二組の双子姉妹ザ・ピーナッツ (1941.4.1.)とこまどり姉妹 (1938.2.16.) がデビューしましたが、共に早生まれでありました。わずか二つの例で話を進めるのも何ですが、同学年の中で誕生日が遅いことが双子デュオに関係ていたと想定してみたいと思います。

勝手に想像すること、早生まれとは何年経っても学級生活の中で誕生日を迎えるのは最後方でありますが、たとえ校外において年齢を聞かれるような場合でも、漠然と年齢昇級の分布図から自分の位置を思い描く立場にあります。

そんな年齢昇級の分布図が文化的環境によって各人にへと刻み込まれる中、一般的には学級内の年齢昇級の分布図の中に自分を当てはめることとなりますが、双子の場合は同類の立場がいつもそばにいることも手伝い、分布図を描いている早生まれの自分を類似する相手の姿によって外から確認したり、あるいは互いに意見交換しうる立場にあります。

一般的に双子とは、姿形が似ているということで周囲から興味を持たれるわけなのですが、反対に双子の立場からしますと、そうした周囲の関心や話題の仕方についても一緒に観察し吟味しているのであります。そのため一般の早生まれの生徒と双子の早生まれの生徒では、また異なった年齢昇級の分布図の見方をしていると言えそうなのです。

しかしそんな自分だけではない類似の分身がいる双子たちにとっても、学級昇級トップの四月生まれとシンガリの三月生まれとでは相当に異なった経過を辿ると考えられます。ザ・ピーナッツは最終4月1日の早生まれなのですが、もし仮に1日遅れの4月2日生まれのため学級トップの誕生日で学校生活を送ったのならば、おそろく歴史は大きく変わっていたとさえ思えてくるのです。

子供が学年割りされている小学校に入学してから言うもの、周囲の人々に年齢を聞かれたり、あるいはクラスメート同士で『今日は誰々の誕生日よ』と話題にすることによって、親子共々、多少なりとも年齢昇級の分布図を感じることになります。少なくとも小中学校における、追い越したり追い越されたりすることがない誕生日順列の九年間の持続生活によって、かなりの性格や物の見方の傾向を形成されると予想されます。

ですからザ・ピーナッツには何らかの早生まれの特質が含まれていたと考えられ、もし仮に早生まれでなく学級トップの誕生日であったならば、時代のニーズに合わず有名人歌手になりえなかったかも知れませんし、あるいは有名歌手に成り得たとしても準備された曲目はもっと異なったものになっていたかも知れません。

歌い方とは、単に生まれつきの個人的素質や歌唱法の訓練に限らず、無意識に形成された物事の見方によって大きく左右されるものであります。と言うのも歌詞を解釈しながら漠然とイメージが描かれることによって、自然と声が彩られていると考えられるからです。



後に活躍した女性デュオを見てみますと、笑顔が静かな『待つわ』'82 のあみん―――岡村孝子(1962.1.29.)、加藤晴子(1963.1.2.)―――と『愛が止まらない』'88 や『淋しい熱帯魚』'89 などのWink―――鈴木早智子(1969.2.22.)、相田翔子(1970.2.23.)―――が早生まれでありました。

1970年代に入り広まった人気アイドルの笑顔たっぷりの雰囲気にたいして、まるで雪吹雪の真夜中に突然『一晩だけお泊めください』と訪れた雪女のような、日常風景と温度差があるおしとやかでありました。誠に両デュオともに早生まれであったのは単なる偶然ではなく、しかも年齢が一つ差であったことから、より早生まれ性を共有したコンビだったと思われます。

特にあみんについては、女性デュオのザ・ピーナッツ、男女デュオのチェリッシュ、男性デュオの狩人と続く愛知県出身のデュオでありまして、しかも五人の女性は揃って早生まれであった点は見逃せません。



一方、躍動的な踊りを特徴とした1970年代後半のピンクレディの場合は、ミー(1958.3.9.)とケイ(1959.9.2.)と片方が早生まれでした。また解散後には早生まれの中島みゆき作詞作曲による『すずめ』'81 でソロ活動されたケイでしたから、個人的素質に早生まれと似た特徴を有していたものと考えておきます。

90年代の『アジアの純真』'96 や『これが私の生きる道』'96 などの Puffy については亜美(1973.9.18.)、由美(1975.1.30.) と片方が早生まれであり、『自然体』とか『脱力系』と呼ばれたのも Wink からの時代の変移と理解できそうです。また同時期に活躍し始めた双子姉妹マナカナ (1986.2.23.) も早生まれでありました。



そんな早生まれ女性デュオの傾向も、2012年にいたる現在では、かなり弱体化しました。

それは『長い間』'98 や『未来へ』'98 の Kiroro ―――玉城千春 (1977.4.17.)、金城綾乃 (1977.8.15.)―――、『あ~よかった』'00 や『さよなら大好きな人』'00 の花*花―――こじまいづみ (1976.4.6.)、おのまきこ (1976.11.23.)――― と、早生まれではない女性二人ユニットのヒットに時代意識変化の兆候が見ることができましょう。

特に両者ともにメインヴォーカル担当が四月生まれであること、さらにメジャーヒット曲の作詞作曲もヴォーカル担当の四月生まれの側からなされていた点に注意する必要がありそうです。

古くは『好きよキャプテン』'75 の双子姉妹・リリーズ (1960.12.7.) も早生まれにない女性コンビ・ユニットではありましたが、それにしても十二月生まれと比較的後方の誕生日にあった点で、Kiroroや花*花との世代なり時代のちがいは明らかであります。



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  1. 2012/06/16(土) 17:56:38|
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