思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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【試論】早生まれの冬女たち (3) ~『現実』と『現状』の区別~


(2) では、早生まれ女の【一歩引き春への意志】について、吉永小百合の『寒い朝』'62 までさかのぼって考えておきました。さらに高峰秀子 (1924.3.27.) などの過去へとさかのぼれる可能性もありましょうが、何せ戦時中の微妙な戦争意識なども関わる領域であり、それ相当の注意が必要となりましょう。そんな事情もあり、終戦後に成人意識を持ち得た世代に限らせてもらいます。



さて次第に日本音楽界の領域から離れていくこととなりますが、ジョン・レノンと結婚したオノ・ヨーコ (1933.2.18.) も早生まれであります。かの有名な『Imagine』'71 にしましても彼女の詩集『グレープフルーツ・ジュース』の影響にあったと言われており、若干の日本早生まれ女の特質が反映された曲と推測されるわけです。

You may say I'm a dreamer.

『Imagine』では『あなたは私を理想家と言うかも知れない』と歌われていますが、それは現実主義者たちが自らが自画自賛し合っている『現実』を通して判断するステレオタイプであることを、前もって理解していたことを意味します。また前年に発表していた『God』'70 の時点で、すでにジョン自身が抱いていた『現実』自体も懐疑的に吟味されていたわけでありますから、そうした事情を考慮した上で『Imagine』を捉える必要がありましょう。要するに簡単に言ってしまえば、現実主義が『現実』と『現状』を混同させていることを認識した上で、『想像』による新たな現実解釈の方法を示したのが『Imagine』なのである。

もし仮にオノヨーコに日本早生まれ女の【春への意志】を認めうるのならば、偏狭な現実主義が基準とする社会的春にたいして、さらなる社会的春への意志を示した『Love & Peace』だったと言えます。あるいは戦時中における特攻隊の春とは偏狭な全体主義の中で向かってしまった春なのであり、それを避ける新たな春への意志を示した結果とたとえられましょう。
それぞれの集団がそれぞれの自文化中心主義的な春でまとまっている中、やがてそれぞれの春を守るという自作自演の現実問題によって双方の間で戦争が起こるのであろうと考えたオノヨーコであって、そんな日本早生まれ女の【春への意志】が偏狭な現実認識にたいして想像を投げ入れた形なのである。すれば『Imagine』とは、日本早生まれ女の【春への意志】の影響を受けて出来上がった曲と言っても、あながち間違いではないのだろう。

そんなオノヨーコと比較的近い雰囲気がする早生まれ女としては、市原悦子 (1936.1.24.) と樹木希林 (1943.1.15.) があげられよう。彼女らには全体的視座があり、現状の春を見守りながらも、さらなる春への意志を持って現実認識がなされているように感じられます。

The Luck of The Irish

オノヨーコ語録

『世界中の時計全部、二秒ずつ早めなさい。誰にも気づかれないように。』



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  1. 2012/06/13(水) 20:40:12|
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