思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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【試論】早生まれの冬女たち (2) ~文化環境の分業的変化~




(1) では、1970年代の "早生まれ女性シンガーソングライターの発生" と1980年代後半から1990年代前半にかけての "応援カノン進行曲" の間に、早生まれの特質と予想される【春への意志】や【一歩引き】を介した連続的な時代変化を想定してみました。繰り返し示しておきますが、春へ向かう冬の寒さとの温度差を考えに入れ、より寒い時期に相当する一月と二月生まれに重点を置く『早生まれ』に限定したいと思います。



ところで1970年代に活躍し始めた五輪真弓、森田童子、中島みゆき、松任谷由実らが早生まれである点を確認しておきましたが、その彼女らの【春への意志】にしましても、過去の日本文化を通過した上で興ってきた結果と考える必要があります。

決して彼女らの世代が単独で『早生まれ』の文化的解釈に新たな【春への意志】を織り込んだわけではありません。むしろ世代的共通性を有していると認められるものであることからして、過去の似通った日本の文化的環境を通過して来たゆえに点在して発生したものと考えるのが妥当なのです。

まずはカレッジフォークと呼ばれていた『この広い野原いっぱい』'67 や『今日の日はさようなら』'67 の森山良子 (1948.1.18.) と『一人の手』'71 や『耳をすましてごらん』'72 の本田路津子 (1949.1.6.) が比較的先行した早生まれの世代に属しています。あるいは『ある日突然』'69 や『誰もいない海』'70 のトワエモアの白鳥英美子 (1950.3.16.) にも似た雰囲気が感じられ、同じ部類に含めておけるでしょう。

なるほど生年月日については1970年代の女性シンガーソングライターたちが1950年代前半生まれであったのにたいして、カレッジフォークの世代は1940年代後半生まれです。しかし一方で芸能歌謡界の早生まれ女性歌手もいた点にも注意が必要です。

中には佐良直美 (1945.1.10.)、奥村チヨ (1947.2.18.)、いしだあゆみ (1948.3.26.)、小川知子 (1949.1.26.) などがいらっしゃいましたが、特に【一歩引きの春への意志】が感じられるのは、独断と偏見により中村晃子 (1948.1.3.) の『虹色の湖』'67、弘田三枝子 (1947.2.5.) の『人形の家』'69、森山加代子 (1942.3.23.) の『白い蝶のサンバ』'70 があげられます。ついでに対照的な四月生まれの園まり (1944.4.12.)の『逢いたくて逢いたくて』'66、伊東ゆかり (1947.4.6.) の『小指の想い出』'67 などと、曲調や歌唱法などで比較しておくことも一つの参考になりましょう。

以上のとおり、70年代の女性シンガーソングライターと90年代前半の応援カノン進行曲の早生まれ特質を仮定するならば、さかのぼるカレッジフォークと芸能歌謡界の早生まれについて何らかの雛型があったと推測し決めつけておくのも、一つの理論的方法となります。



さらにもう少し過去にさかのぼっておきますと、1960年代初頭に現れた西田佐知子 (1939.1.9.) と吉永小百合 (1945.3.13.) が早生まれのようです。特に吉永小百合の『寒い朝』'62 で歌われた『北風の中に聞こうよ春を』の歌詞には、多少なりとも早生まれの子供の誕生日を祝う風景と重ねうるイメージとして働いたのではないかと推測したくなるものであります。


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  1. 2012/06/11(月) 21:14:04|
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