1983年、柏原芳恵の 「春なのに」 がヒットした。
しかし気のせいだろうか?
まるで片思いの特攻隊員を見送る、そんななでしこ隊の影がちらつくのである。
もし気のせいでないならば、おそらく久保田早紀の 「異邦人」'79 "私を置き去りに過ぎて行く白い朝" 、さだまさしの 「防人の詩」'80 の影響にあると思う。
そして平成となった1989年、中島みゆきはアルバム 「回帰熱」 でセルフ・カバーしている。
春なのに卒業だけが 理由でしょうか?
「会えなくなるね」 と 右手を出して
「さみしくなるよ」 それだけですか?
向こうで友達 呼んでますね
流れる季節たちを 微笑みで
おくりたい けれど
春なのに お別れですか?
春なのに 涙がこぼれます
春なのに 春なのに
ため息 また一つ
戻ってこないとわかっている最後の別れもあれば
突如訪れる最後の別れもあるらしい
きっと別れにも色々あるのだろう
いずれにせよ
未だに生きている者たちに
どこからか 「春なのに ……」 が
聞こえてくるのである
おい、おまえ!
何故、青い空に捨てたんだ?
えっ?
記念にやったボタンのことだよ。
…………
そうだったな。
じゃあ、二番目の人に、よろしく。
「最愛」 1984
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- 2012/02/24(金) 22:30:45|
- 現代思想
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