思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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猫も前向きに励むの巻

おい! 誰だ、一体! 「猫の手を借りたいほど忙しい」と、騒ぎ立てては、日夜走り回るとは!

いやはや、いきなり人々の駆けずり回る生活の中、揶揄されたとは言え、ちょいと顔を覗かせては、苦情を申し立てたる吾輩の御無礼、誠に反省を求められるに相当するに候でござる。

遅れながらも自己紹介のほど申し上げれば、えっへん、漱石さんにお世話になっておった猫と同様、吾輩には名前はまだない。どこで生まれたかも見当つかぬ境遇なども何やら一緒でござって、ひよっとしたら、漱石さんに御世話いただいた、かの猫の一族の近くに位置しているのではないかと、時々感じる吾輩なのである。

さてはて、いざ日頃の冷静さなるを取り戻しつつ、本題に戻ってみること、かの吾輩の暢気さを揶揄されてきた方々の中にも、時を経れば自らも「暢気」の称号を与えられるはめになる輩もいるであろう。すれば、「これと言ってロクな功績などたいしてない癖に、よくも堂々と言うか何と言うか、すまし顔なんぞで過ごせるもんだなぁ~」と、軽蔑のお気持ちが込められながらも、少々の羨みなんかも見え隠れした、そんな今までとはちがった視線で見直されてきている。いやはや本当、さほど気にはしていなかった吾輩であったが、記憶から人々の歴史を整理すること、改めて自分の長所に気付かされた一件である。

それはそうと、いつしか「前向き」とか言うものが、ここかしこと騒がれ始めた頃の話、吾輩も時流に乗り遅れちゃあ~ならぬと、一時間前の吾輩の一掻きによる鼠捕獲といった大手柄、一日前の魚をくわえた故のサザエさんとの追いかけ事件、強いては三十年ほど前のナメ猫ブームに、百年前の漱石さん再読などと、誰にも負けちゃならぬとばかりに「前へ! 前へ! 」と歴史研究に没頭した訳である。

そんな努力に明け暮れていたある日、ふと横を向くと、右にも左にも誰もおらぬ。これは「日頃の吾輩の頑張りが先頭に立つ結果になったんだな」と思いつつ、何気に後ろを見てみると、ただみんなの背中が見えるだけなのである。「全く前向きの時代なのに暢気な奴らだ」と観察していると、彼らは陽が昇る方向へと一心に進んでいるのであって、どうやら彼らから見ると、むしろ吾輩の方が後ろ向きに映っているらしい。

なるほど、そんな事情もあってか、今どきの「前向き」のスローガンに頼るみなさんのため、今ここに、こうして"自分がいることの歴史的な再確認"と言った、そんな前向きもあるぞと、「幸運を呼ぶ」名のもと配布された招き猫たちが、もう一つの「前向き」の布教活動に励む今日この頃である。



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  1. 2010/08/13(金) 18:53:04|
  2. 隣の猫の目
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