思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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言葉で染まる薔薇 兵庫県

兵庫県の県民性を語るには、廃藩置県の際の、多数藩の合併であったためか、ひとくくりで記すのにはかなり無理があるというのが定説らしい。きっと播磨、摂津、丹波、但馬、淡路と、それぞれが混じり合っている兵庫県であろう。戦後の活躍、つまりテレビ普及から今日までの大衆メディアにおける著名人を見るならば、大半は瀬戸内側南部の播磨、摂津勢で占められている。よってここでは兵庫県南部についての特質を述べることになると思う。

地理的位置を見れば、隣に大阪が控えた兵庫県であり、すなわち徳川幕府以来の東京中心文化を意識している大阪を横目で見る兵庫県かも知れない。戦後となれば瀬戸内南部に発展が偏った兵庫県であって、中心部にあたる神戸は、自らを「日本の縮図」の東京として兵庫県を見ることにもなる。つまり自身が大阪や東京を見るように、兵庫県北中部から自身が見られていることを感じるのである。過去の県議会の状況が、いかなる歴史を刻んできたのかを紐解けば、さらに兵庫県の特質が明るみになるような気もしてくる。

確かに地理的には大阪に近い南東部の尼崎や西宮などであって、大阪の影響下にある庶民生活ではあろう。しかし県政の執行によって兵庫県的な理念が市政、教育などにも及び、結果として間接的にその兵庫県の特質を被っている南西部の庶民生活であろう。大阪府政の都心中心傾向に比べて、兵庫県政では北中部や淡路島の意見が加わり続けているのである。現代の庶民生活では直接感じないのかも知れないが、兵庫県では廃藩置県の寄り集まりや時代的な南北間の差異化などによって、県政を中心としながら、多様性にたいする理念が働いていると考えられるのである。



今回の参議院選挙のテレビ速報をチェックしたところ、民放四局のうち表立って出演した兵庫県出身者は、テレ朝の赤江珠緒とフジテレビの伊藤利尋であった。両局は共に市川寛子、宮川悠太(テレ朝)と吉田恵(フジ)の愛知県出身者の姿も見受けられた。

他方、目立った兵庫県や愛知県出身者がいなかった日テレやTBSの場合は、80年代前半の漫才ブームや「おれたちひょうきん族」で活躍した島田紳助(日テレ)とビートたけし(TBS)の出演であった。しかも新聞のテレビ欄を見れば、共に【斬る】の文字を添えていたから、御意見番の奉りが重要だったのだろう。まあ筑紫哲也が亡くなってからと言うもの、政治報道に関してTBSはもはやテレ朝からはライバル視もされず、対抗策がないままに「TVタックル」のビートたけしを使わざる負えないから、お笑いだ。テレ朝では、たけしの政治発言なんかはバラエティーに過ぎないのに、TBSでは参議院選挙の開票速報で使ってしまっている始末だ。

しかしこの分類はただのお遊びではない。うまく言えないが、ここには何か歴史な的意味がある。参議院選挙とは全国各地の一般大衆を相手にしなければならないのだが、愛知県出身とは"漠然とした全般的社会と自己"の社会観を抱く傾向にあるため、サポート役に適する。また兵庫県出身者の中には"多様性に囲まれた自己"を意識を持ちえる人物が現れるので、前者のテレ朝とフジテレビのような兵庫県と愛知県出身者の共演とは、局側の多様性配慮の社会観のために、無意識であるが自然とそうなったと考えられるのである。

一方の後者二局は、そのような社会観がないのか、それとも人材が集められないのかは知らないが、結局は自らが他人事解説の主役団体になるために、候補者を自設定舞台に上げる演出に専念せざる負えないのだ。それを引き受けたお二人さんにしても、お呼ばれされたことについて、それを自らの貫禄とお感じになるのか、それとも舞台化演出上手の秘境的なマキャベリズム的自己表現と自負されているのか、機会があればお聞きしてみたい事柄である。



つまり兵庫県出身には、東京文化を日本文化の一部と見る視線どころか、大阪が隣接しているゆえ、東京文化についての様々な見解の多様性までも視野に含めた社会観へと育成しうる文化圏と言えそうだ。政治理論の詳しい部分は別として、自己職業演出の箔付けに集中せず、他のアナウンサーよりも全国的な多様性についてよく踏まえている赤江珠緒である。同郷の伊藤利尋にしても、その点あまり目立たないのだが、しかし彼にも相当のものがある。現在人気のTBS安住紳一郎が、彼の仕事に一目置いているのは全くの冗談ではないだろう。二人とも互いの仕事を監視し参考にしている、他に類を見ない、かなりの強者たちなのである。

こうして兵庫県南部には多様性についての社会観があるのだが、それには"言葉の効果の観察"が絡んでいる。たとえば嘘について言えば、中条きよしの「うそ」74のように、ただ単に相手の嘘見破ったり、騙された感情の表現に留まらず、その嘘の社会的状況での自身の立ち位置までを問題とする傾向があるのだ。もんたよしのり「ダンシングオールナイト」80の「言葉にすれば 嘘に染まる」、平松愛理の「部屋とYシャツと私」92が、嘘を歌った代表作に上げることができよう。あるいは小松未歩が犯人の嘘を暴いていくテレビアニメ、「名探偵コナン」の主題歌に携わっているのも因果な関係である。クールファイブの「そして、神戸」72については、「誰か上手い 嘘のつける 相手探すのよ」と歌われるのだが、しかし歌手、作詞者、作曲者と、直接的な神戸との関連性がまだ見当たらなかったので、ただ「神戸」の言葉の響きのみの可能性も考えなければならず、現時点での関連性の判断は控えたい。

そして70年代青春ドラマの優等生的な女学生役で活躍した、早瀬久美や斉藤とも子の出身も、兵庫県は神戸である。ふざけた意見を言う男子生徒に向けて、「社会的な場には様々な人々がいるのよ、それに相応しい態度を取りなさい」と言った感じの、男子生徒の【言葉の効果】と実際の【意見の多様性】を監視し訴えるような雰囲気を醸し出せる、そんな二人であったのだろう。最近の神戸出身者では、元アナウンサーで現国会議員である、丸川珠代がそれに近い雰囲気があるように感じる。いずれも彼女らは、女の自立に賭けたプライドによる気張りと言うよりも、人々の多様性状況を想定した理想社会像から生じる気張りのようである。

兵庫県南部地方の社会的多様性を見る目は、隣接の東京文化を見る大阪がいることと南北地域格差にある。その多様性認識には常識性とか正当性が絡む傾向にあり、大分県の見る【ものは言いよう】を利用したり、秋田県の狐さんのような人間を監視する伝統的理念とは異なっている。それはどちらかと言えば、愛知県の【漠然とした社会の圧力】を感じる個人の方を基礎としている。ただ愛知県の漠然とした社会よりも、より立場の多様性を見ているし、東京中心文化についての多様な見方をも考慮した文化圏にある。より大阪から離れた岡山県寄りの姫路出身の名倉潤は、その一例に挙げられる。ただし彼の場合は松浦亜弥と等しく、水道橋博士や河本準一の岡山県文化に近い、大多数常識の場を狙い済ました自己立場獲得の計画意識が潜んでいる。彼らは大多数の常識的な監視や非難を避けれる領域探しに多大な意識を働かせる傾向を潜めている。また会津磐梯山の福島県と同じく、女性側に監視評価の権利が与えられている文化にある兵庫県南部といった感じだが、福島県女性のような自らは監視評価されない安全地帯の渡りは念頭に置いてはいない。

兵庫県南西部は常識的場からの一歩置きから大分県の赤猫的な自己進出で満足し正当性願望は少ないが、南東部は福岡県の文化的人脈形成を頼りとする常識的場の縄張り争いであり、正当性願望を抱く傾向を示している。

そして80年代のニューアカデミズムに関わった浅田彰を見れば、それは多様性の社会観があった兵庫県南部の結果でもあろう。嘘に染まりながら踊る兵庫県南部では、言葉は自分の気持ちを伝える道具などではなく、社会的に染まる象徴であって、我々個人個人が言葉の文化的環境に左右される社会状況に、早くから意識を向けていた文化にあったのだろう。「ベルサイユのばら」の母国、フランスの構造主義の影響を受けたニューアカデミズムであった。



総じて兵庫県南部は、社会的多様性を見て常識の保守性も考慮している点で、プラス評価に彩られよう。しかし大分県のような赤猫については考慮していないと言っておく。柄谷行人は「我輩は猫である」を書いた夏目漱石に関心を示していたことが、その兵庫県南部の一つの特異点かも知れない。常識的な社会的多様性の場については詳しいが、非常識の発掘に乏しい。秋田県の狐さんや大分県の吉四六さんのような常識についての監視意識がないのだ。それぞれが個人個人の社会的参加状況を一番の関心事としていて、伝統的な監視を受ける意識はほとんど感じられない。それは浜口庫之助の「バラが咲いた」66に象徴される、咲き散ることによる個人的な心の成長にのみ集中し過ぎた特質と思われる。

まあ寛大なる兵庫県民のみなさんのことだから、安心して好き勝手に書かせてもらえたことに感謝します。



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  1. 2010/07/13(火) 23:10:10|
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