思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

カーディナー『個人とその社会』1939




極論でまとめること、フロイトは構成員のパーソナリティが文化を作り、マルクスは文化が構成員のパーソナリティを作ると説明した感じでしたが、そこで随時なされている子供から成人への移行を考慮に入れて融合にしたのが、カーディナー(1891-1981)とリントン(1893-1953)の『個人とその社会』1939 のようである。それは育児慣行などの第一次制度によって子供から成人へのパーソナリティ形成がなされ、成人のパーソナリティによって様々な慣行の第二次制度が維持されて行くと言った感じである。

先行すること、ベネディクト『文化の型』1934 では四つのタイプが示されており、それぞれ異なった第一次制度で子供が育てられ、それぞれ異なった成人パーソナリティによって第二次制度が支えられていると予測できるわけだ。


そもそも個々人の成長に見られるような段階的集団性については、テンニース(1855-1936)のゲマインシャフトとゲゼルシャフト(1887)、クーリー(1864-1931)の第一次集団と第二次集団(1909)、マッキーヴァー(1882-1970)のコミュニティとアソシエーション(1937?)、フロム(1900-1980)の第一次的絆と第二次的絆(『自由からの逃走』1941)と似た表現が数々あったようです。

その中でも特にカーディナーとフロムの違いは重要であり、フロムの場合は教育心理学者たちへ第二次的絆への移行に関する暢気な審判席と安上がりな弄り用語を与えてしまった感じとなりました。カーディナーは様々な文化圏を理解するために子供から成人への移行を見ようとしたのに、フロムは第二次的絆に成功したとされる実態を詳しく調べて知らせて行くのではなく、第二次的絆に成功した者たちに第二次的絆に辿り着けないやつらをいじらせる武器提供者に留まってしまったのだ。

フロムは生存者に訴えられることないよう、宗教改革期のルターやカルヴァンを学問面をしながら解説し、こっそり武器の使い方を普及させたようなものだ。(私もフロムを習い、フロムの解説しよう)それは選挙で選ばれていない政治評論家が選挙で選ばれた政治家を偉そうに叩く姿と酷似しており、間抜けな批判が注目されることによって重要な批判が延期されてしまうことに気が回っていない。

よく『自由からの逃走』を読むがよい。フロムは従来のカルヴァンやルターに関する著名人の意見に批判を加えながら自らの意見を述べるのではなく、自分の理論を使ってもらうためにカルヴァンやルターについて説明するのみである。彼は心理学者ではなく、言論の自由を味方につけた心理解説者に過ぎなかったのだ。

ナチズムはヒトラーに扇動され、現代社会はフロムに扇動された。そしてナチズムに迫害された者はナチズムから離れて自分の意見を述べたように、フロム信者(左翼教育者)に迫害された者も彼らから離れて自分の意見を述べるようになったのであろう。(それぞれ自分に似合う、弱い者解説という形で)


話をカーディナーに戻すならば、そんな人物いじりの心理学を含む第一次制度の中でそれぞれ子供たちは成人化して行き、やがて第二次制度を支えて行く立場となる。そして第二次制度を支える一つの役職として、こっそりと心理学者も割り込んでいるわけである。(決して心理学者たちはこうした事情に触れることがないが、それも人物いじりの武器配布に限定された職業だから仕方がないと言えば仕方がない)

もはや心理学自体が吊り橋となって吊り橋効果が発揮されているのがわかる。心理学は人物いじりの武器であり、その恐怖を共有して仲間の結束が深まるのだ。一時期は教育心理学の恐怖にたいして結束した校内暴力もあったが、それも今ではダサいというのが常識で、上手に教育心理学を交わしながら、しかも弱い者をいじるのに応用するのが賢いのである。



遠くからいじめの道具を配布していた人々が、率先していじめの解決役に乗り出す。

何だか吊り橋も大きく揺れるので、「タブーにふれちゃいけない」という結束も深まります。



.
スポンサーサイト
  1. 2015/06/25(木) 00:00:00|
  2. 世界史
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。