思考の社会学 ~心理学革命~

人それぞれ、様々な個性的思考のもと、論議し生活している。我々は人々に影響を与え、影響を受け、時代が変わってきた。 そんな様々な思考が交錯することで生じる時代変化など、心理学的にまた社会学的に考察する。

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日中韓問題と東南アジアの歴史関係



さて最近の日中韓を思いますと、未だに靖国参拝で騒ぎになる御時世でありますが、?と東南アジアの状況についても一緒に考えてみたくなる今日この頃でもあります。




さっそく1941年に始まる日本参戦の様子を東南アジア地域に焦点を絞って整理して行きますと、まず前年九月にドイツがフランスに侵入したのを機にフランス植民地インドシナ(ベトナム・ラオス・カンボジア)北部地域に進駐を始めた日本でありました。そして翌1941年にはインドシナ南部にも進駐して行き、12月8日の真珠湾攻撃へと向かった形でした。

さて日本のインドシナ進駐にたいしては、ホー・チミンによって結成されたベトナム独立同盟(ベトミン)が抗日勢力として現れたようですが、しかし後にベトナムやカンボジアのフランスからの独立(1945.3)を助けたように、フランスとの兼ね合いで日本の進駐に期待を寄せていた人々もいただろうと思われます。ですから当時のインドシナが抗日だったか親日だったかは一概に判断するのは困難な問題でありまして、もっと詳細なそれぞれの勢力の分布状況についての事実確認が必要となります。それに現在の現地の人々の一般的な歴史解釈がたとえ親日的な雰囲気に包まれいるにせよ、歴史的事実は歴史的事実として保存しておく余地を残しておかなければなりません。

こうしてインドシナ進駐が進めた日本は次第に真珠湾攻撃へと向かったわけなのですが、同時に真珠湾攻撃と並行して進められたことには中立国タイを拠点としたイギリス領マレー(マレーシア)への南下進出がありました。それは日本が単に東南アジアの独占的植民地化を狙っていたわけではなくて、自家製の雰囲気があったにせよ、中立タイと日本との交渉対応にそれなりの先進資本主義(持てる国)にたいするアジア指導を目指していた点が確認できることでしょう。(wiki『日泰攻守同盟条約』参照)

インドシナ、タイ、マレーシアにおける一定の均衡確保からはマニラ(フィリピン)や香港にスマトラ島やジャワ島(インドネシア)、そしてラングーン(ビルマ・ミャンマー)の攻略に至った1942年前半でした。アメリカ領フィリピンではフクバラハップによる抗日勢力が強まったのにたいして、逆にオランダ領インドネシアではスカルノやハッタの解放契機と見られるようになったと思われます。(各自wiki『フクバラハップ』『スカルノ』『モハマッド・ハッタ』で確認すること。詳しいこと、わしゃ、知らん。)

特に大きな抗日勢力となったのは、インドシナ(ベトナム)に日本が進駐した時のホーチミンが率いるベトミン勢力、マニア侵攻した時のフィリピンのフクバラハップ勢力、そして一定の戦況を判断してからのビルマ独立を目指し始めたアウンサンが率いる反ファシスト人民自由連盟勢力でしょう。シンガポール華僑虐殺事件(1942)については、予想外の抗日親英勢力にたいして未だに残されていた拡張計画を急ぎ優先させた急進的粛正であり、政軍混同の現場軍国主義を意味するだろう。

ただしインドシナ、フィリピン、ビルマの抗日勢力をクローズアップさせることによって、戦時中の日本体制を評価しようとすることは必ずしも正当ではない。抗日勢力は戦後になると欧米干渉に抗したように、もともとは独立が基準だったのであるから、現地と日本の対面に限らず周辺地域や欧米の植民干渉の経緯を充分に考慮しなければならないだろう。



以上、日本の東南アジアへの進出は1940年6月のドイツ軍フランス入城が契機になった形でしたが、日中朝の関係はそれ以前からの欧米植民活動にたいする各国の内外権限闘争にまみれた地域であり、現在の東南アジアの親日傾向と中国・朝鮮半島の反日傾向を簡単にそれぞれの国民性と判断することは、歴史的経過からの関心そらせを意味することになろう。

もはや部分的な事件についての歴史認識問題に振り回されている場合ではありません。問題は世界史の内に存在してきた人々の抱いた歴史観にあるのであって、今日も休みなく歴史観という事実が歴史的現実に記録され続けているのである。



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  1. 2013/04/29(月) 20:55:16|
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